親子留学

親子留学とは親と子揃って外国に滞在する留学で、一般的にこの多くは母親と子供です。
例えば小学生から中学生にかけて5年間ほど滞在、などという場合は完全に語学学習目的です。みっちり学校へ通い貪欲に英語を学び、帰国してバイリンガルとして帰国子女枠で学校へ入学、或いはインターナショナルスクールへ編入します。その後も拠点を日本に置くつもりが無かったり、日本語での教育には特に興味がない場合はこういった留学を行います。小さい頃からエリートコースを意識した子育てです。

 

ただ、実際に圧倒的に多いのは1週間や1カ月、長くても1年以内にとどまる親子留学です。時間に余裕のある幼稚園のうちに留学するケースも多くあります。
幼稚園時の親子留学で得られる語学力は、幼稚園レベルの語学力です。難しい話はできませんが、少々の意志の疎通はできるレベルです。日本人の幼稚園児の日本語力を思い出して想像してみればわかります。何度も聞き返すことで、前後関係のある事柄の説明なども何とかできるレベルです。
そのレベルの英語であっても全く話せないよりもいいでしょうから、それでも羨ましいと感じる人はいるかもしれませんが、実際のところはその英語力を保持するのはほぼ不可能です。跡形も無く忘れると言われています。脳みその奥深くどこかで眠っているだけで、その力をうまく取り出してくることができないだけ、のレベルにも達しません。小学生になっていないためほぼ学習要素が無い生活しかしていないおかげで、本当に後には残らないと言われています。

 

ではこの年代でわざわざ親子で現地へ滞在するのが無駄かというと全く無駄ではありません。その年代でしか身に付かないものを自然に習得しているからです。肩に力の入らない子供たちは、自然体のまま過ごします。「元をとらなくちゃ」とか「一つでも多く覚えて帰らなくっちゃ」とは思っていませんが、吸収力が違いますから体の奥深くまで思想や文化を染み込ませて帰ることができます。
この頃身に付くのは、あとあと何かに直接結び付くような事でもありませんが、例えばホームステイ先の食事の様子(アメリカのホットケーキは薄いこと)とか、女性の働き方の違い(ホストマザーとファザーの家事分担)とか、外国人に対する許容(髪の色も肌の色も違うこと)とか、暮らし方の根本的な違いかもしれません。或いは、嫌な時は嫌と言うこと、黙っていないで話をすること、どんな人とも仲良くすること、そういった人間関係に関することかもしれません。
この時の経験を生かすも殺すもこの時の考え方をどのようにうまく導けるか、そしてどのように生かしていけるか、留学に付き添った大人の手腕にかかっています。違いを強調し、それを受け入れ、話をすることの大切さ、そのための語学の大切さを毎日説き続けることによって、子供にはそれが実体験と共に十分に刷り込まれます。
長期に渡る本格語学留学ではなく、短期の文化体験留学の場合は必ずホームステイをしましょう。イベントには毎回参加しましょう。PTAがあれば入りましょう。教会にも連れて行ってもらいましょう。経験が全てです。あらゆることを体験させてあげましょう。

 

 


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